研究
退院後の産褥生活—東北地方中都市での褥婦の生活調査
安部 淑子
1
,
市村 良子
1
,
工藤 きぬ江
1
1山形県立中央病院産婦人科
pp.45-48
発行日 1968年5月1日
Published Date 1968/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203564
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I.はじめに
近年来の施設分娩の急増は,この山形県においても著るしく,昭和40年度の統計では,山形県73.59%,都市である山形市では92.8%となっております.さらに最近の母子保健や母児管理というような考え方からすれば.私たち助産婦には助産という仕事とともにアフターケアとしての産褥生活指導ということも要求されてまいります.特に最近の家族構成の急激な変化は,母親から娘にと伝えられるべき生活の智恵というものを失なわせてきているようです.この意味では私どもはかっての母親や姑のような役割も果さねばなりません.
私たちはこのような立場にある時,どのような生活指導をしたらよいか,またこの指導がどの程度理解されているものかを知るためにアンケートによる調査を行なってみました.昭和41年6月号の助産婦雑誌には横浜という大都会での産褥の生活調査が発表されておりますがそれと地方都市における実態の比較という意味でも興味あると思います.
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