助産婦必読図書
—松本清一著—妊産婦保健管理,他
勝島 喜美
1
1公衆衛生院
pp.20
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203389
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妊産婦とは婦人が経験する生理的現象で,疾病ではなく健康な状態であるが,この期間はともすると不合理な生活のしかたやその他の原因で異常や疾病をおこしやすい時期でもあるので,その生理にかなった妊産婦特有の生活がある.この生活のしかたを指導しまた心身ともに母親へと成長することを援助することは助産婦の大きな役割である.
本書ではまず妊産婦保健管理の目的を明瞭にし,次いで変遷と現状の問題点をつき,諸外国の状況を概観している.保健管理の実際では医学心理学を基盤とした方法を具体的にまた数多くの写真は理解を深め,興味を増すものである.母親はマスコミによっていろいろ知っているようであるが,しかしこれらの知識を正しく日常生活で実行してもらうようにするのが,われわれの役割である.
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