情緒が満たされても科学的な面に欠陥があっては

　先般「助産婦雑誌」7月号に寄稿しました私の「医療従事者全体で考えよう」という意見に対して，京都産科ヘルパー学院の主事である富田先生より別記のような意見が寄せられ，たいへん関心を深めておられることを知り，うれしく存じております．また京都におけるヘルパー教育の実態と，そのことに対するお考えもうかがうことができ参考になりましたこともあわせて感謝しております．ただご意見の一部に理解しかねる点がありますので，少しく次に私の考えを述べさせていただきます．

①各県医師会によりヘルパー教育の内容や考え方に相当の開きまたは違いのあることを知りました．少なくも京都（貴学院）においてはヘルパーの教育を真剣にお考えになり，内容も整え準看護婦有資格者にのみ行なっているという点，他県とは異った徹底のされ方だと存じます．