らいぶらりい
—大塚 昭二 著—赤ちゃん先生—マイペースで育てよう/—足立春雄・高野貴伊 編集—産婦人科対症看護
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pp.46-47
発行日 1965年8月1日
Published Date 1965/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203026
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育児には,その環境によって異った育児法があるべきだ.その場,その生活にふさわしい育児があるものだ.自称赤ちゃん先生,著者の大塚昭二先生は賛育会病院母子保健館,小児保健部長という肩書をもつ小児科医.毎日診察室で下町のお母さんたちのよき相談相手となって親しまれている先生である.
「アパートに住んでいる子どもが夜泣きしたらどうしたらよいか.」「生後1か月の赤ちゃんを銭湯で入浴させるにはどうしたらよいか.」「孫の病気で,おばあさんとお嫁さんの間がまずくなることの解決法と予防法はどうか」など赤ちゃん先生にはいろいろ難題が持ちこまれてくる.この本はこのような赤ちゃん先生の体験,臨床経験の中から生まれた生きた育児書といえよう.私は赤ちゃん先生,母乳談義,栄養剤というもの,赤ちゃんの四季,育児の知識,赤ちゃんの病気などの項目でもわかるように,赤ちゃん先生は,口のきけない赤ちゃんの代弁者となって世のお母さん,お父さんに赤ちゃんのほんとうの姿を訴えてゆきたいと述べている.
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