特集 産科外来における助産婦の業務
神奈川県立足柄上病院の産科外来助産婦の業務
飯塚 ヒロミ
1
1神奈川県立足柄上病院
pp.17-21
発行日 1965年8月1日
Published Date 1965/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203017
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はじめに
封建的地域的風習とから,永い間施設分娩をこばみつづけてきた山間の町にも,数々の工場や会社が誘致され,都会的な若い婦人の増加も目立ってきた.したがってこの地域全体の姿も,次第に都会的様相を呈してきたことも自然であろう.
最近とみに,母子保健の重要性が叫ばれるとともに,山間の婦人もようやく目覚め,これら都会的婦人からの影響もあって,施設分娩希望者が激増しつつあることは,至極当然のことと思われる.しかも多忙な農山村では,何よりも基準看護は魅力であり,施設への信頼と期待はさらに大きく,なお保険点数で支払う低額な費用は,いよいよ病院へ殺到する結果となり,収容能力の限られた病院への不満とさえなってきた.
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