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病産院施設の中の助産録
村岡 八千代
1
1横浜母子保健センター
pp.12-15
発行日 1963年3月1日
Published Date 1963/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202499
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病産院に働く助産婦と医師の業務内容について一時問題になったこともあり,今なお,問題が残されているところも少なくないようです.その問題点として常に登場するものの一つに,助産録という記録上の問題がございます.これは当然病産院では,医師が記録するから助産録はいらないという意見,しかし一方助産婦にとっては助産婦の記録として法律にも規制されているのだから,なければならないという意見,この双方をそのまま存続すれば医師も助産婦も記録の上で,二重の時間をかけ不経済だとする.殊に人員不足に悩む現今では能率上の観点からもしばしば論議され且つ結論が出ず,至難なものとして現在に至っているようでございます.
この点について当母子保健センターの1例をあげて参考に供すると共に各位の御批判を仰ぎたいと存じます.まずこの記録上の問題点を研究討議する主目的は重複した記録点を最少限に止め,能率的に処理することでありました.そこで助産録廃止論も一般の例に洩れず,医師側の意見として提出された事もまた当然といわねばなりません.討議の過程は別として,次のようになりました.
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