現代のカルテ
またもムダに終るか? 派閥解消
永田町山人
pp.48
発行日 1962年6月1日
Published Date 1962/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202357
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政党に派閥というものがあるのは,今に始まつたことではなく,戦前から,いや政党ができた当初からで,それも保守系の政党ばかりではなく,革新系の政党でさえ派閥がある.そしてまことに残念なことながら,日本の政権はこれらの派閥の動きを無視しては成り立たないことも,周知の事実である.
政党に派閥があることは,必ずしも悪いとはいいきれない.ただしそれはあくまでも政策による派閥であつて,政党が大きくなればなるほど,政策に対する意見がそれぞれちがつてくるのは当然のこと,そこに政策に共鳴し合うグループがいくつかでき,政策的に派閥をつくるのはむしろ民主的だとさえいえる.
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