講座
慢性腎炎と妊娠—その取扱い方,殊に産科と内科の協力について
橘 敏也
1
1聖ルカ国際病院内科
pp.14-17
発行日 1962年6月1日
Published Date 1962/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202345
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近代の臨床医学の最も特色とする所は,診断,治療に進歩した理化学の技術が大いに導入されたことと,それに各科の専門家が互に協力して診断治療に当るという各科協力の体制が旺んになつたことにあると思います.各々の専門家がそれぞれのもてる専門的知識を提供して互いに協力の体制を立てることによつて近代臨床医学はそのもてる力量を充分に発揮出来るようになりました.
したがつて診断,治療のレベルは上つて,ごくわずかの病変も適確に捉えて処理出来るものが多くなりました.このためにまだ病気として自覚されないようなきわめて早期の病変の発見と処置を主な目的とする人間ドックのような予防医学の活動も可能となりました.
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.