口絵
総合病院における妊娠婦の食事
小野 てい
1
1賛育会病院調理室
pp.2-6
発行日 1962年3月1日
Published Date 1962/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202284
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四十数年前東京の東の端,墨東の地に始めて小児の保護,保健,救療の目的をもって生れた,当賛育会病院においては現在総ベット数約300床の内産婦人科の入院はその三分の近くを占めています。産科の患者には入院期間も短かく陣痛が起きかかって人院してきてもお産がすめば早く元気を取り戻しお乳が充分に出るようにと第一日目から常食を出しています。栄養的にバランスのとれた食事で消化のよいことはもちろんですが,蛋白質,脂肪は特に多くとるようにし,またお乳の出を良くするためには朝食に味増汁,昼食に牛乳一本,夕食にお清汁と汁物を毎食必ずつけるようにしています.病院給食の特徴といいますか夕食の時間がどうしても早いのでとくに産科の患者には午後7時に夜食として毎日牛乳,ビスケットなどを出しています。
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