妄語
埼玉県の助産券制度に寄せて
遠
pp.51
発行日 1960年11月1日
Published Date 1960/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202028
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生活が苦しくて医者や助産婦にかかれず,入院もできない妊婦にたいし.診療費や分娩費を県が一時的にたてかえ,妊婦は分娩後に分割で納入するという,いわゆるお産の月賦といつた制度を全国に先がけて研究し、実施に意欲をもやしたのが埼玉県会.名づけて助産券制度という.
先号に,妊婦ドックを御紹介したし,赤ちやんドックも軌道に乗りつつある時に,こういう試みが,民間病院や民間健保組合の私的な事業としてではなく,県会の,また県政の一環事業として計画された意義は大きいといわねばならないだろう.母子衛生問題への関心のなみなみならぬ事は称揚にあたいするとまずは拍手を送ろう.
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