研究
骨盤位に関する統計的観察
岸 米子
pp.9-10
発行日 1960年6月1日
Published Date 1960/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201917
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昨年度の理事会で私共は母児統計に関する研究課題を頂戴いたしましたので,種々協議致しました結果,骨盤位分娩の統計をとることに致しましたが,期間も短く未だ調査途上でありますので,ずさんで恐縮でありますが只今までにまとめました成績について報告いたします.
報告に先だちまして,私共が何故に骨盤位分娩を選んだかについて簡単に申しますと,骨盤位は母児,特に児に対して危険な胎位である為,分娩時の障害が起り易いので障害を少しでも少なくしたい事と骨盤位に対する外廻旋術と牽出術とは私共助産婦に許された唯一の産科手術である為両方法に亘つて研究し技術の練磨に資したいと存じたからであります.又調査方法は助産婦会で特定のカードを作成しこれを全会員に配布し,1例,1例の妊娠分娩経過を記入させ分娩終了後本部に送らせ,教育委員会で集計いたしました.又本日発表いたしますのは本年1月1日より5月31日迄の分であります.
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