ローカルニュース
テレビを贈られた助産婦さん
pp.8
発行日 1960年6月1日
Published Date 1960/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201916
- 有料閲覧
- 文献概要
50余年間に1万人余の赤ちやんをとりあげた老助産婦さんの労苦をねぎらう会が戸倉温泉でひらかれ,テレビ1台と慰労金20万円が贈られた.
助産婦さんは,埴科戸倉町でいまなお,自転車を乗り回している山崎茂代さん(76).15才で上京,医師のもとで働きながら勉強,明治40年産婆試験に合格,翌年帰郷,同町で開業した.当時は,妊婦や出産は,乱暴にあつかわれ,出血多量で死ぬ産婦,出産後すぐ農作業に出て倒れるもの,生まれてすぐ死ぬ赤ちやんがおおく,山崎さんは仕事しながらこれらの悪習をやめさせ,妊産婦の保護に努力した.
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.