口絵
新らしい学院紹介—名古屋大学医学部附属助産婦学校
福住 信子
1
1名古屋大学医学部附属助産婦学校
pp.6-8
発行日 1960年4月1日
Published Date 1960/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201878
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名古屋は中京とよばれ,人口150万をようし,昔から尾州徳川家の城下町として発展し,尾張名古屋は城でもつ……と全国の皆さんから親しまれていた名古屋城も最近再建されましたが,極めて近代的なものです。又大いなる田舎といわれるこの地も新らしい都市計画の100m道路に,臨港地帯に最新を誇る工場群に,産業名古屋,観光名古屋,としての躍進をつゞけています。都心から約1000m南東鶴舞公園を一望し得る所に偉容をみせる名古屋大学医学部並びに附属病院の構内に,昭和34年4月新制度助産婦学校が東海地方唯一の助産婦の教育機関として発足いたしました。本養成所の歴史は古く明治20年開校以来昭和28年旧制度打切りまで,約1000名近い卒業生を世に送りましたが,その後緊縮予算大学の戦災等の事情で継続できずこの度関係者の努力によってやっと待望の開校となりました。校長には産婦人科教授山元清一先生,各講師にはその道の権威が当られ,実習場である産科病棟,外来,手術室,では先輩助産婦から,豊富な学識と経験を生かし一つの目標に向って教育の充実をはかっています。又卒業後すぐ実社会に適応できる様保健所並びに助産所の実習も教務計画の中にいれられています。
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