口絵
新らしい学院紹介—新潟大学医学部附属助産婦学校
村山 郁子
1
1新大医学部附属助産婦学校
pp.2-4
発行日 1960年2月1日
Published Date 1960/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201842
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雪と,柳と,美人で名高いここ北国の小都市新潟は,一度住んだら離れ難いとどの学生も一度は口にする程情緒豊かな都市である.この日本海に面した新潟市には県下唯一の医学教育機関である新潟大学医学部があり,その附属として助産婦学校が発足したのは昭和31年7月のことでした.以来医学教育者として名高い中山栄之助学校長を中心に関係者一同の熱心な教育がすすめられている.ここに本校の教育方針の概略と卒業生の就職状況について簡単な説明を加えてみたいと思います.
先ず当校は「保健婦,助産婦,看護婦法」に基き助産婦に必要な教育を行い,かつ人格の陶治に資する事を目的としているが職業教育であるので実習場に於いて助産,保健指導等の理論と技術を実際に経験させ正確なる助産婦業務を習熟させると共に速やかにしかも適確な判断が下せるような助産婦学生の育成に努めている.年間計画としては各学科目の進度に従がい4月上旬の入学から5月末日まではオリエンテーシヨンの時期として各実習場の全般的な機能を把握させる.6月1日より9月末日までは第1期計画とし助産婦としての基本的な技術を正確に習得させる.10月1日より12月末日までは第2期計画とし第1期経験の熟練に努めると共に,正常範囲に於ける助産婦業務が1人で出来る様にさせる.1月1日より3月卒業までは上級経験の時期とし異常の経験,管理業務,臨床指導等を習得させる.尚卒業前の1〜2週は全般的な総仕上げをする時期にあてている.
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