研究
正規産褥看護について
渡辺 イセヨ
1
1福島県立医科大学附属病院産婦人科
pp.19-21
発行日 1960年1月1日
Published Date 1960/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201830
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1.分娩直後の処置及び注意事項
腹帯及びT字帯は出来るだけ堅くしめ,分娩後弛緩する傾向にある子宮を圧迫し,弛緩した腹壁及び会陰の復故を促進させる様にします.
排尿は褥婦が自分で行う事が望ましい事ですが,分娩によつて腹圧がなくなり,膀胱や尿道に浮腫がおき,或は膀胱神経が障害されること等の原因で尿意がなくなり,尿閉になることがしばしば起ります.それ故分娩6時間後には必ず自然排尿させ,排尿がない時には導尿を行わなければなりません.なお導尿を行つた尿については血性であるか否か,量,及び溷濁の有無を確めておかなくてはなりません.
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