今月の言葉
第15回日本助産婦学会の印象
木下 正一
pp.5
発行日 1959年9月1日
Published Date 1959/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201745
- 有料閲覧
- 文献概要
今年(昭.34)の日本助産婦学会は,衆知の如く新潟市に開催された.例年のとおり私は講師の1人として,2日間の全日程をこの会に参加することができた.参会者1500名を超すという盛会であつたが,全国の会員の総てが出席できたという訳でないので,断片的ではあつても,その印象を記すこともあながち無意味ではないと思う.
この学会が,充分に目的を果し,立派な成果を挙げ得たということ,これは私独りではなく,すべての人々の一致した判定であつた.その大成功を示す一端として,たとえば学術講演会後の佐渡観光旅行の盛会と成功を語つてもよいであろう.総会並びに学会の3日の全日程を終了して,最早や帰心矢の如きことがあたりまえと察せられるのに,驚くなかれ,何と930人が観光旅行に参加し,800屯の汽船を借り切りにしたり,30台に近いバスを連ねさせたりして,日本助産婦会の気勢を佐渡ケ島の全島に響かせたという有様であつたのである.推して学会全般の盛況を知るべきである.
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.