講座
私の創案した会陰保護三段法
三林 隆吉
1
1京都大学
pp.25-27
発行日 1959年4月1日
Published Date 1959/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201660
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児頭の娩出を自然にまかせておけば,特に初産婦では大抵会陰裂傷が起る.よつてそれを防止する為に行う会陰保護法は,助産婦にとつては分娩取扱上の重要な手技の一つとなつている.
所が近頃アメリカ帰りの人がよく云う事だが,向うでは会陰保護法などやらずに初めから腟及び会陰に大きな切開——従来から行われていたような側切開の程度ではなくもつと大げさな切開——を加えているという事である.その理由は会陰保護法などやるとその為に児頭の娩出に時間がかかり,胎児の予後が悪いからだというのである.
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