研究
東大式会陰保護法
柏木 とみ乃
1
1東大産科婦人科
pp.6-9
発行日 1957年1月1日
Published Date 1957/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201185
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I.はしがき
会陰保護は分娩第Ⅱ期に於ける助産婦の最も重要な責務の一つであつて,其の目的は主として会陰裂傷を防止しながら胎児の安全な娩出を計ることにある.幸い会陰裂傷を免れても,骨盤底諸筋の裂傷を起すこともあり,之は比較的見逃され易く,後障害の為に母体の不幸を招くことも稀ではない.
従つて助産婦たる者は会陰保護の目的と,理論とを充分に理解し,その実際的技術の修練に努めねばならない.
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