講座
頸管妊娠2例
三宅 秀郎
1
,
大貫 勇二郎
1
1都立大久保病院産婦人科
pp.30-33
発行日 1958年12月1日
Published Date 1958/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201590
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頸管妊娠と云つても,皆さんにはピンと来ない事でしよう.本誌にも今まで出て来なかつた様ですし,私達の産科の教科書にも極めて稀な病気としてほんの一寸しか述べてありません.
所が最近1〜2年間にこの珍らしい病気が産婦人科の雑誌に続々と報告されるようになり,最近私達も本症の2例を経験しました.私達ので日本での報告は僅か20例足らずですが,最近この様に増えたのはどういう理由でしようか.それは後で述べるとして,それ程稀でないとすれば,皆さんも之から時々見かけるのではないでしようか.更に本症は出血が極めて多量な危険な病気ですから,一応そんな病気もあるのかと知つていただきたいと思い,私達の経験を述べる事にしました.
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