Japanese
English
症例研究
頸管妊娠の1例
A case of cervical pregnancy
小島 豊
1
,
大池 哲郎
1
Yutaka Kojima
1
1名古屋大学医学部附属病院分院産婦人科
pp.643-645
発行日 1958年8月10日
Published Date 1958/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201803
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
頚管妊娠は,極めて稀な疾患とされており,戦前に於ける報告例は,内外共僅少であった。然るに戦後わが国に於ては,九島の報告に次いで,数例の報告を見るに至った。この事は戦後盛んに行おれる様になつた,人工妊娠中絶術とも関連性があるものゝ如く,本症の発生機転に何等かの示唆を与うるものとして興味深い現象である。私は最近,36才6月の主婦で,連続しての6回の正常分娩と,4回にも及ぶ人工妊娠中絶術後に発生した,興味ある頚管妊娠の1例を経験したので,ここに臨床経過及び病理組織所見につき,追加報告する。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.