特集 未熟児
未熟兒の看護について
馬場 一雄
1
1賛育会病院
pp.11-19
発行日 1956年8月1日
Published Date 1956/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201098
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はしがき
最近,未熟児や新生児に関する研究が目ざましい進歩を遂げるに従つて,新生児の取り扱い方や未熟児の育て方も,古い成書に書かれて居る処とは可なり違つたものとなつて来て居る.此の様な看護法の改変は,外国ではそれ相応の理由があり,しつかりした基礎的研究の上に立つて居るが,我が国の場合は,此の方面の関心が比較的うすかつたために,旧来の保育術式が機械的に踏襲されて居たり,反対に,新しいと言うだけで外国のやり方が無批判に採用されたりする場合もあり,過度期には当然の現象であるとしても,我々の充分注意すべき事がらであると思われる.そこで,未熟児の看護に就て,古いやり方と新しい方法とを対比しながら,之等の方法を我々自身の経験から批判してみたいと思う.
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