講座
骨盤位妊婦の取扱法
關 闡
pp.12-15
発行日 1952年3月1日
Published Date 1952/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200054
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頭位分娩に較べて骨盤位分娩の際の死産率が高いこと(3.4%對11.9%,小畑氏)は,一般によく知られていることです。第1表のように助産婦による分娩の,妊娠10ヵ月に於ける死産原因としては,第2位を占めています。從つて妊娠中骨盤位に變換させようと努力することは間達つたことではないと思います。
助産婦諸姉は骨盤位の妊婦を診察された場合,如何なる處置を執られるでしようか。實は産科醫の間にも一定した方針が確立しているわけではありません。しかし大體三つの方針に分けられるようです。即ち,第一は總べて外廻轉術によつて積極的に頭位に矯正するものと,第二は分娩迄全く自然に放置するものと,第三は外廻轉術が容易く出來るものだけ行つて,容易く出來なければ放置しておくものであります。
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