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編集後記
川
pp.104
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203033
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本号の制作作業真っ只中に飛び込んできた山田太一氏の訃報.何年か前に大病をされたというニュースを聞いた時から,いつかこの報に触れることは覚悟していましたがやはりショックです.山田太一ドラマに嵌ったきっかけはここでもよく取りあげた「男たちの旅路」シリーズの「車輪の一歩」(1979年).1990年代にたまたま再放送されたのを観てからです.このドラマに衝撃を受け,過去の作品を手当たり次第に観ていくうちに,すっかり山田太一ワールドの虜になりました.とても優しい雰囲気の人なのに,その作品からは「芯の強さ」みたいなものを感じます.そして数々の名台詞.「早春スケッチブック」の「お前らは,骨の髄まで,ありきたりだ!」には打ちのめされました.もう新作が観られないのは残念ですが,何度見返しても新たな発見があるのも魅力の1つ.この年末年始は山田太一ワールドにどっぷり浸ろうと思います.
さて,「総合リハビリテーション」も無事に第52巻を迎えることができました.今年もより良い誌面をお届けできるよう頑張ります!「ありきたりな」ご挨拶ではありますが,本年もどうぞよろしくお願いいたします.
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