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特集 運動処方—有害事象のリスクがある患者への対応
腎臓機能・肝臓機能障害がある患者に対する運動処方
Rehabilitation for patients with kidney or liver diseases
上月 正博
1,2
Masahiro Kohzuki
1,2
1公立大学法人山形県立保健医療大学
2東北大学
1Yamagata Prefectural University of Health Sciences
2Tohoku University
キーワード:
慢性腎臓病
,
NAFLD NASH
,
リハビリテーション
Keyword:
慢性腎臓病
,
NAFLD NASH
,
リハビリテーション
pp.845-853
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202899
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はじめに
腎臓機能障害や肝臓機能障害のある患者においては,これまで安静が治療の1つと考えられてきた.しかし,過度の安静によるディコンディショニングの問題,社会復帰の遅延,生活の質(quality of life:QOL)の低下,運動耐容能の低下と死亡率増加の関係などが明らかになり,最近では,必要以上の安静を解除し,社会復帰に向けて運動の再開を図ろうとする考えに変化してきている.ただ,運動療法の際にはいくつかの注意点があることも忘れてはならない.本稿では,腎臓機能障害や肝臓機能障害のある患者に対する包括的リハビリテーションとしての運動療法の実際と効果,実施にあたっての注意点に関して述べる.
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