Japanese
English
実践講座 神経発達症の診療・6
コミュニケーション症の評価・診断
Clinical evaluation and diagnostic process: communication disorders
玉井 智
1
,
橋本 圭司
2
Satoshi Tamai
1
,
Keiji Hashimoto
2
1川崎市中部基幹相談支援センター
2昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション医学講座
1Kawasaki City Chubu Main Consultation Support Center
2Department of Rehabilitation Medicine, Showa University Fujigaoka Rehabiletation Hospital
キーワード:
言語症
,
語音症
,
小児期発症流暢症
,
社会的(語用論的)コミュニケーション症
,
ICF
Keyword:
言語症
,
語音症
,
小児期発症流暢症
,
社会的(語用論的)コミュニケーション症
,
ICF
pp.1495-1501
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202701
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2013年に改訂されたDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders-5(DSM-5)1)では,コミュニケーション症/コミュニケーション障害(以下,コミュニケーション症)の診断群の内容もDSM-Ⅳからいくつかの変更が加えられた.具体的には,DSM-Ⅳの表出性言語障害と受容-表出混合性言語障害はDSM-5では言語症/言語障害に,同様に音韻障害は語音症/語音障害となり,吃音症は小児期発症流暢症/小児期発症流暢障害(吃音)と命名された.さらに新たなカテゴリーとして社会的(語用論的)コミュニケーション症/社会的(語用論的)コミュニケーション障害が加えられた.
本稿では,まず,コミュニケーション症の特定不能のコミュニケーション症を除く4つの下位カテゴリーについて,診断の要点を概括的に述べる.次に,評価について,一般的な流れと内容を概説する.
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