逆境に備えたresilient lifeの実現

　「resilience」は，ラテン語の「resilire」が語源とされている．英語圏では「the ability to cope with change，to bounce back」などの意味で広く使用され，日本では物理学や心理学で「復元力」，「回復力」などと使用され，対語として「脆弱性：vulnerability」がある．

　一方，寺田寅彦が，「日本人を日本人にしたのは，実は学校でも文部省でもなくて，神代から今日まで根気よく続けられてきたこの災難教育であったかもしれない．（災難雑考1935年）」と述べたとおり，日本は神代からの災害立国であることに変わりはない．