創刊50周年記念 巻頭言
「総合リハビリテーション」50周年にあたって—リハビリテーション医学関連3雑誌に想う
木村 彰男
1,2
1慶應義塾大学
2医療法人社団アールアンドオー
pp.219
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202440
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本誌「総合リハビリテーション」が創刊されたのは1973年で,ちょうど,私が医学部を卒業後直ちにリハビリテーション医学の世界に飛び込んだ年の前年にあたる.今でこそ本邦でもこの分野における書籍・雑誌が多く出版され,ネットなどによる情報も溢れているが,当時はリハビリテーション医学に関する教科書もなく欧米の専門書を紐解くしかなかった時代であった.このような時代に本誌は,1964年に創刊された日本リハビリテーション医学会の学会誌である「リハビリテーション医学」(「リハ医学」)と並んで,リハビリテーション医学・医療分野における貴重な資料・情報源であった.その本誌が50周年を迎えることは誠に喜ばしく,この間の関係各位のご尽力に敬意を表する次第である.
私は縁あって1997年より本誌「総合リハビリテーション」(「総合リハ」)の編集委員を務めたが,それまでに学会誌である「リハ医学」および本誌のライバル誌である「臨床リハビリテーション」(「臨床リハ」)でも編集に参画した経歴がある.多くの先生方がこれらの雑誌の編集にかかわっているが,現在のリハビリテーション医学の中核をなすこれら3誌すべての編集に深く関与したのは私しかいないと思う.そこでこの機会に,これらの雑誌に関する想い出と現状についての所感を述べてみたい.
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