連載 リオパラリンピックレポート:東京パラリンピックへの道
柔道
樋口 毅史
1
Takeshi Higuchi
1
1日本体育大学保健医療学部
キーワード:
一本勝ち
,
クラス分け
,
IBSA
,
選手高齢化
Keyword:
一本勝ち
,
クラス分け
,
IBSA
,
選手高齢化
pp.161-165
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200859
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各競技について
パラリンピックにおいて視覚障害者柔道が正式種目となったのは1988年のソウル大会からです.競技内容は健常者の柔道とほとんど変わりません.投技,固技の効果によって「一本」,「技あり」,「有効」が判定されます.反則に対するペナルティの取り扱いも同様です.ただし,視覚障害を補うためにルールがいくつか工夫されています.本稿を進めるにあたり,知っていただきたい2点について紹介します.
第1は,お互いに組み合ってから競技が開始されることです.副審の誘導で試合場中央に立ち礼を行った後に主審の「くみかた」の掛け声でお互いの柔道着を掴み,「はじめ」の合図を待ちます.
第2は競技者の身体が離れてしまったら「まて」が宣告されて試合が一時止まることです.そして再び「くみかた」の合図で試合が再開します.
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