学会印象記
第3回日本がんリハビリテーション研究会
宮越 浩一
1
1亀田総合病院リハビリテーション科
pp.588-589
発行日 2014年6月10日
Published Date 2014/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110541
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研究会開催の背景
がんの治療成績の向上とともに生命予後が改善し,がん患者は大幅に増加し続けています.しかし治療後にさまざまな障害が残存することがあり,リハビリテーションの対象となる機会が多くなってきました.
そして患者さんのQOL向上が求められるようになってきており,そのニーズも多様化しつつあります.しかしがん患者に対する標準的なリハビリテーション治療指針は十分確立されていないのが現状です.今後はがんに対するリハビリテーションの質の向上のために多職種でのディスカッションの機会が必要となると考えられます.このような背景から2012年1月大阪にて「第1回がんのリハビリテーション懇話会」が開催されました.その後第2回懇話会は東京にて開催され,いずれも盛会となりました.これまでは辻哲也先生(慶應義塾大学リハビリテーション医学)を中心とする「がんのリハビリテーショングランドビジョン作成ワーキンググループ」および「厚生労働科学研究費補助金(第3次対がん総合戦略研究事業)がんのリハビリテーションガイドライン作成のためのシステム構築に関する研究・研究班」により組織された委員会により運営されていました.昨年度で研究班での活動が満期となり,本年度から研究会の運営母体を「日本がんリハビリテーション研究会」と改めて再スタートをしました.
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