学会・研修会印象記
第3回日本がんリハビリテーション研究会
小林 毅
1
1千葉県立保健医療大学
pp.420
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100492
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第3回日本がんリハビリテーション研究会が,2014年1月11日(土)に兵庫医科大学で開催されました.この研究会は,「がんのリハビリテーション懇話会」として,辻 哲也先生(慶應義塾大学)を中心とする「がんのリハビリテーショングランドビジョン作成ワーキンググループ」および「厚生労働科学研究費補助金(第3次対がん総合戦略研究事業)がんのリハビリテーションガイドライン作成のためのシステム構築に関する研究・研究班」により組織された委員会が運営してきましたが,今回から「日本がんリハビリテーション研究会」という新しい体制となりました.今回のシンポジウムのテーマは,第1回「骨転移」,第2回「進行がん」に続いて,「周術期のリハビリテーション」であり,当日は約230名の参加者がありました.
研究会は,辻 哲也先生の「がんリハビリテーションの今後の動向 日本がんリハ研究会の発足にあたって」という基調講演で始まり,がんリハに対する需要の拡大や期待,国内外の研究や実践の現状,今後の展望等,多くの示唆に富んだ内容を拝聴することができました.教育講演では,「化学療法・放射線療法中・後,造血幹細胞移植前後のリハ」と題して,兵庫医科大学のPTの森下慎一郎先生から実際のリハ実施に必要な基本的知識から最近のエビデンスまでの多岐にわたる内容の講演がありました.このような講演は,多くの臨床実践にかかわるOTには,大いに参考になったと思います.
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