Japanese
English
症例報告
遷延性意識障害と受傷側の麻痺が生じた頭部外傷の1例
Rehabilitation of a patient who had ipsilateral hemiplegia and episode of conscious disturbance due to the traffic injury.
御子神 由紀子
1
,
水間 正澄
1
,
川手 信行
1
,
森 義明
1
,
高崎 幸雄
1
,
神山 一行
1
Yukiko Mikogami
1
,
Masazumi Mizuma
1
,
Nobuyuki Kawate
1
,
Yoshiaki Mori
1
,
Yukio Takasaki
1
,
Kazuyuki Kamiyama
1
1昭和大学リハビリテーション診療科
1Department of Rehabilitation Medicine, Showa University School of Medicine
キーワード:
同側麻痺
,
意識障害
,
急性硬膜外血腫
,
頭部外傷
Keyword:
同側麻痺
,
意識障害
,
急性硬膜外血腫
,
頭部外傷
pp.651-654
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109810
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はじめに
頭蓋内テント上病変では,通常,反対側に片麻痺を来すが,進行した脳腫瘍,重症頭部外傷ではヘルニアにより病変と同側に片麻痺を来すことが知られている1-3).海外においては,鉤ヘルニアによる病変と同側に生じた片麻痺のリハビリテーションに関しての報告がある4)が,本邦ではわれわれの検索しえた限りではない.今回われわれは,重篤な鉤ヘルニアにより意識障害が遷延し,さらに同側の片麻痺を発症した患者のリハビリテーションを経験したので報告する.
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