学会報告
第47回神奈川リハビリテーション研究会―1999年10月23日(土),於:聖マリアンナ医科大学病院3F講堂
青木 治人
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1聖マリアンナ医科大学病院整形外科
pp.788-790
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109301
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指定演題
1.心疾患の早期リハビリテーション
聖マリアンナ医科大学循環器内科 大宮一人
心疾患リハビリテーション,なかでも急性心筋梗塞(AMI)後のリハビリテーションは,以前は長期の臥床を強いるようなものもあり,身体的脱調節の原因となることが多かった.わが国においては,昭和58年に厚生省研究委託費による研究班(戸嶋裕徳班長)の成果としての4週間プログラムが示され,それにならってきたが,近年,AMIの治療に血栓溶解療法や冠動脈形成術,冠動脈内ステント植え込みなどの再灌流療法が盛んに行われるようになり,リハビリテーションの期間も短縮される傾向にある.平成5年度に組織された厚生省循環器病研究班(斎藤宗靖班長)では,この状況を踏まえた,新たな2週間および3週間プログラムを提唱しており,今後広く普及していくことが考えられる.しかし,リハビリテーション期間を短縮することの利点がある反面,問題点も存在し,患者個々の病態,社会性などを把握することが重要となってきている.
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