書評
石川 准,長瀬 修 編著―障害学への招待―社会,文化,ディスアビリティ
久野 研二
1
1国際協力事業団/社会開発・福祉
pp.1164
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109126
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
障害学は欧米で盛んで,イギリスではいくつもの大学がコースを開設し,学術誌も発行されている.
編者らは障害学を「障害を分析の切り口として確立する学問,思想,知の運動」,つまり,機能・能力障害の改善を主目的とする医療や福祉の枠組みで障害・者を捉えるのではなく,障害という視点から社会を分析し,文化としての障害に着目する学問である,と定義し,全10章を通して,障害学における障害,障害からの社会分析,そして障害文化を考察している.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.