書評
小山内美智子 著―あなたは私の手になれますか―心地よいケアを受けるために
二木 立
1
1日本福祉大学
pp.704
発行日 1997年8月10日
Published Date 1997/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108440
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小山内美智子さんは,脳性マヒのすべての症状をもち,日常生活動作「全介助」の重度身体障害者だ.しかし,「普通の人間としての生活」を求め,20年前にわが国の障害者自立生活運動の草分け「札幌いちご会」を結成.以来,障害者が地域で生活できるための介助・ケアを要求・組織しながら,数え切れないほど恋をし失恋をし,結婚も出産もし,そして離婚もした.
本年からは,県立宮城大学看護学部の客員講師も始めた.科目は「介護」.しかし,「ケアを受けるプロ」からみると,「いままでの教科書は介護をする立場から書かれているものばかり」.そこで,講義に使うために書いたのが本書だ.キーワードは「心地よいケア」で,以下の4章構成.
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