Japanese
English
特集 内科疾患と運動療法
運動療法総論
An Introduction of Therapeutic Exercises for Internal Medical Problems.
宮野 佐年
1
Satoshi Miyano
1
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation Medicine, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
運動療法
,
内科疾患
,
メディカルチェック
Keyword:
運動療法
,
内科疾患
,
メディカルチェック
pp.105-110
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108298
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
Hippocratesは,運動療法の効果は弱化した筋力を増強し,疾病の回復を早め,気分を改善させると言っている1).このことは,まさにリハビリテーション医学における運動療法の目的と同じであり,紀元前の時代から運動療法が行われ,その効果が認められていたことが分かる.
しかし,最近,活性酸素による障害2)や,心筋梗塞後の左室のリモデリング等3,4)の運動療法を行うことに対しての否定的な意見もないわけではない.特に,内科疾患に対する運動療法では,急性期においては安静を保つことが必須であり,運動療法の適応に関しては十分に考慮する必要がある5).
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.