一頁講座 患者会・関連団体紹介
全国自立生活センター協議会(JIL)/全国腎臓病患者連絡協議会(全腎協)
pp.703
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107427
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障害者が施設や親もとを離れて自立生活を送るときには,さまざまな支援サービスが必要になってきます.身辺のことが自分でできない障害者に対しては介助(介護という言葉には保護的な色彩があるので自立生活センターでは介助と呼んでいます)が必要ですし,施設や養護学校で社会から隔離されて育った障害者には,社会性を身に付ける機会―自立生活プログラムも必要です.このようなサービスを最も適切に提供できるのは,自立を自らの力で勝ち取った先輩の障害者たちです.“福祉サービスの受け手から,担い手に”,自立生活センターは福祉の世界に新しいシステムを提示したのです.
1972年にアメリカで初めて自立生活センターが設立されて以来,世界各国で自立生活センターが続々作られましたが,わが国では1986年に有料の介助サービスと自立生活プログラムを提供するヒューマンケア協会が設立され,1991年11月には全国10か所の自立生活センターの呼び掛けにより当協議会が発足しました.
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