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増大特集 知っておきたいリハビリテーション・テクニック
ベッド上訓練から歩行まで
歩行訓練―装具の種類と選び方
Prescription and Utilization of Lower Extremity Orthotics in Gait Training.
水落 和也
1
Kazuya Mizuochi
1
1横浜市立市民病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Yokohama Municipal Citizen's Hospital
キーワード:
下肢装具
Keyword:
下肢装具
pp.799-804
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107160
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はじめに
装具療法は薬物療法,物理療法,運動療法,作業療法と並んでリハビリテーション治療の有力な治療手段の一つであるので,その処方,訓練での利用に精通することはリハビリテーション医の必要最低限のテクニックと言えよう.
装具は支給制度の違いから治療用装具と更生用装具に区別されている.前者は医療保険(短期給付)による支給制度,後者は身体障害者福祉法を中心とした社会福祉(長期給付)による支給制度から支給されるものである.実際の医療現場では両者は必ずしも明確に区別されてはいないが,障害発生に引き続く病院での早期リハビリテーション治療において使用するものが治療用装具,障害が固定し退院後の社会生活で日常的,恒常的に使用するものが更生用装具と理解してよいだろう.
本稿では早期リハビリテーションの歩行訓練における装具が主題であるので,主に治療用装具,特に日常診療で使用することの多い一般的な下肢装具について,障害別,病期別処方例,訓練に利用するうえでの留意点などについて述べることにする.
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