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編集後記
緒方 甫
pp.766
発行日 1991年7月10日
Published Date 1991/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106873
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第28回日本リハビリテーション医学会学術集会も盛会裡に幕を閉じた.関係者の皆様に厚く御礼申し上げる.読者の皆様方も気分を一新され,診療,研究,ならびに教育などに取り組んでおられることと推察する.
今月の特集では我が国の近代的リハビリテーションの発展に多大なインパクトを与えたともいえる脊髄損傷の周辺の諸問題について,各方面のリーダーともいえる先生方に玉稿をいただいた.まず急性期から社会復帰している脊髄損傷者の医療管理上問題となっている褥瘡に関して,再発率が比較的高い坐骨部のものを中心に,形成外科学の立場から長崎大学名誉教授の難波氏らに解説していただいた.次いで岩坪氏らには神経泌尿器科学の立場から,発展した医療の中にあっても,特に生命予後に関与する尿路管理について,QOLの観点をまじえて懇切に解説していただいた.2論文とも医療管理上,極めて価値のある示唆に富んだ内容である.
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