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編集後記
緒方 甫
pp.232
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106487
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今月号の特集は“疼痛とリハビリテーション”である.疼痛性疾患については本誌でも,頻回にわたり特集されている.そのため,今回は,上記疾患ではなく,各種の障害に随伴した疼痛に焦点を絞り,特集の骨子とした.
疼痛は人類にとっても,最大の外因ならびに内因からくる各種のストレスの最大の警報装置でもある.しかし,同時にこれは,しばしば,リハビリテーション・プログラムの進行を阻害する大きな因子ともなる.障害者の意欲などの心理面にも影響を与え,社会復帰の質にも波及してくる.これらの疼痛発生のメカニズム,治療法にも未解決な部分もかなりあり,今後に残された部分もかなり存するといっても過言ではない.そこで,その方面に造詣の深い先生方に執筆をお願いし,玉稿を頂いた.
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