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編集後記
緒方 甫
pp.238
発行日 1986年3月10日
Published Date 1986/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105567
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今月号の特集は“ファシリテーション・テクニックの再検討”である.これが,わが国のリハビリテーションの世界に登場してから,早くも10年以上経過した.しかし,その評価は必ずしも一致した見解をみいだせるには至っていない.いずれにもせよ,治療対象となる中枢神経障害を完治させ得る方法は現状ではありえない.そのため,障害の3つのレベルに応じたアプローチを個々の症例により,適宜,選択して加えていく必要性がある.広く行われている現存するテクニックの活用をいかになすべきか,その有効性,問題点を謙虚に消化することは,さらに秀れた治療法の開拓につながる課題であると考え,この特集を企画した.
大川氏は現状の核となる部分を分り易く,解説された上に,今後の課題として,各種のテクニックの統合化の必要性を強調されている.
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