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編集後記
上田 敏
pp.1008
発行日 1990年12月10日
Published Date 1990/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106406
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今年の冬は記録破りの暖冬で,11月の後半になっても,まだ日中は汗ばむような気温の日があり,銀否の葉も緑のままのものが残っているほどである.そのため,暮れが近いという気持ちにもなかなかなれないが,考えてみれば,今年ももう最終号をお届けする時期となった.
さて,その12月号であるが,特集は「脳卒中リハビリテーション・プログラムの再考」と題した.その趣旨は冒頭の「特集にあたって」で述べたので繰り返さないが,脳卒中という,日本のリハビリテーションにとっては中心的な課題について,マンネリ化を排して,その在り方を時々振り返ってみることは重要なことであろう.早期リハビリテーションの諸問題の中の座位訓練(近藤氏ら),嚥下訓練(森氏ら),排泄訓練(出江氏ら),また歩行とADLの早期自立を目指すプログラム(大川ら),退院前病院内自立生活体験プログラム(下山氏),ホームエバリュエーション(塚本氏ら)など,いずれも特集の趣旨に即した優れた内容である.
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