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特集 脳卒中リハビリテーション・プログラムの再考
退院前病院内自立生活体験プログラム―退院前病室から家庭生活への橋渡し
Pre-Discharge Program for Personal Experience of Independent Living in Hospital.
下山 博子
1
Hiroko Shimoyama
1
1伊豆逓信病院リハビリテーション科病棟
1Rehabilitation Ward, Izu Teishin Hospital
キーワード:
退院前病院内自立生活体験プログラム
,
脳卒中
Keyword:
退院前病院内自立生活体験プログラム
,
脳卒中
pp.955-960
発行日 1990年12月10日
Published Date 1990/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106396
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はじめに
当院のリハビリテーション(以下,リハと略す)科は1970年に創設され,以来20年間に2,250名の患者を社会に送り出している.大多数のゴールは家庭復帰であるが,病院生活から家庭生活へ移行する間の落差を少なくし,いかに円滑な橋渡しを行うかという点に苦慮している.このことは創設以来の課題であったが,1983年,病棟の新築を機会に“退院前病室”と名付けたスペースを設定した.2病棟69床中の2床だけであるが,日本式家屋への退院準備段階として“畳の部屋”で自立した生活を体験した上で家庭生活に送り出せるよう,当時のナースたちが切望したものである.リハ・チームの中で,生活する患者の生活看護を受け持っているナースの立場から,その経験症例を通して当院における「退院前病室生活体験プログラム」の実際を紹介する.
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