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編集後記
上田 敏
pp.1004-1005
発行日 1988年12月10日
Published Date 1988/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105981
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すでに報じられたように今年(1988)の9月5日~9日,東京新宿の京王プラザホテルでリハビリテーション・インターナショナル(R.I.)の第16回世界大会が開催された.これは4年ごとに開かれる全世界的な会議で,アジアでははじめての意義深い大会である.今号ではその8つの総会,30の分科会に発表された200に近い報告の中から代表的なものを選んで特集とし,併せて会議そのもの(大川氏)と,十数か所で開かれたプレ・ポスト・コングレス会議のいくつかを選んでの印象記(高木,小島,土肥,岡本,遠藤の各氏)を掲載した.
筆頭の大江健三郎氏は知らぬ人とてない現代日本文学の旗手であるが,同時に脳に障害をもつ子どもの父親でもあり,1964年の「個人的な体験」をはじめとして,最近の「新しい人よ眼ざめよ」等に到るまでその事実が大江氏の人生の主題でもあり文学の主題でもあるという関係が続いてきている.
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