Japanese
English
講座 末梢神経(3)
末梢神経障害の電気生理検査
Electrodiagnosis of Peripheral Nerve Lesions.
千野 直一
1
Naoichi Chino
1
1慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine.
キーワード:
末梢神経
,
伝導検査
,
波形自動分析
Keyword:
末梢神経
,
伝導検査
,
波形自動分析
pp.719-728
発行日 1988年9月10日
Published Date 1988/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105922
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はじめに
末梢神経障害の診断手法として,最も利用されているのが電気生理検査であるといっても過言ではあるまい.その第一の理由として,神経は他の臓器と異なり観血的に生検することが困難であり,電気生理検査は非観血的に簡便に施行できること,第二には,最近の医療機器の発展はその測定の正確さからして,末梢神経の病態をより的確にしめしてくれるなどであろう.そして,今や,末梢神経障害の診断や予後の判定,リハビリテーション訓練の評価などには無くてはならないものとなっている.
すでに,先月までの講座で末梢神経の解剖生理,病理など述べられているために,本稿では末梢神経の電気生理検査に必要な病態生理の概観と,その電気生理検査法を2,3のトピックスを加えて論ずる.
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