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編集後記
明石 謙
pp.256
発行日 1988年3月10日
Published Date 1988/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105801
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16巻3号のあとがきを書く時期となった,今回のテーマは“リハビリテーション医学関連専門職種の教育”である.昭和30年代に諸先達が大変努力をされて理学療法士,作業療法士が誕生したことは,日本のリハビリテーション医学にとっても画期的なことであった.しかしその後は遅々たる歩みで,仮称“言語療法士”はまだまだの様であるしMSWにしても職業カウンセラーもある様でその実態ははっきりしない.その中で義肢装具士が国家資格を得たことは兎に角よろこばしい事であった.
今回の特集の最初は日本のPT,OTの生みの親の一人である五味氏によるもので期待どおり大変興味深い.昭和47年のカリキュラム改正については後の松村,矢谷両氏もそれについて述べている.元に戻り五味氏は実現した3年制短大に加え4年制の大学についても触れている.これは私の“私見”であるが,現在の医学におけるPTやOTに対する医療側の期待度を考えると,すべてが短期大学である必要は無い.
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