編集後記

　第3号に続いて第4号もリウマチの特集である．外科系の論文が主であるが，多彩な手術方法にもかかわらず，手術の結果は予想外にきびしいものがある．リウマチのリハビリテーションの困難な点もそこにあり，前号の特集と相まって単に知識の提供をしているばかりでなく，数々の問題を提起していることに気づいたのは私だけではないと思う．第4号からこの雑誌を読まれる方は，できれば第3号の特集と併読されることをおすすめしたい．10年後に再びこのテーマで特集をすれば，内容はかなり変わったものになるだろう．

　石井功一・高田玲子両氏の「身体障害者が利用できる施設の種類と入所について」にしろ野村歓氏の「身障者用便所」にしても，実際にその問題をかかえて困ったことのある方や，現に困っている方には，即物的で有益な資料となることと思う．