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編集後記
上田 敏
pp.333
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105158
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今年の冬は全国的にも厳しく,珍しい寒冬で,東京でも20何回かの雪がふり,彼岸に入ってもまだ雪がちらつく始末であった.いつ明けるとも知れぬ長い冬というのが実感である.しかし一方,最近の新聞によれば地球の気温は長期的にみれば炭酸ガスの増加による「温室効果」で,近年あきらかに上昇傾向にあるとのことである.短期の見通しと長期の見通しとはこのとおり喰い違うものであるらしい.リハビリテーションのゴールも短期ゴールは当っても長期ゴールははずれたり,その逆だったり色々であるが,自然現象だけはたとえどんなに遅れても4月に入れば,いずれ桜も咲くだろうという予想を立ててもよいところが有難いところである.
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