Japanese
English
特集 移動手段
個人住宅における障害者の移動への配慮
Architectural Considerations in Relation to Locomoting Abilities of the Disabled.
寺山 久美子
1
,
山田 貞夫
1
Kumiko Terayama
1
,
Sadao Yamada
1
1東京都心身障害者福祉センター
1Tokyo Metropolitan Rehabilitation Center.
キーワード:
個人住宅
,
移動
Keyword:
個人住宅
,
移動
pp.761-765
発行日 1981年10月10日
Published Date 1981/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104620
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はじめに
東京都心身障害者福祉センターでは,昭和49年以来,障害者(主として肢体不自由者)のための住宅判定・相談を行ってきた.医師,建築家,理学療法士,作業療法士,ソーシャルワーカーによるチームが障害者とその家族のニーズに応えて調整,判定,設計,資金や業者に関する情報提供,その他もろもろの相談を行ってきた.
新・増・改築の対象となる家屋は一戸建て,公営アパート,マンション等とさまざまである.障害の状態に合わせて設計をすすめていくわけであるが,その中の核となるのが「どんな方法によって屋内,屋外を移動するのか」の決定である.西洋式生活洋式と日本式とが混在するわが国においては屋外は車椅子,屋内は四つ這い,或いは屋外は車椅子,屋内は杖歩行といざりと云った,二種,三種の移動方法の組み合せによって移動を展開している障害者が少なくない.これらを十分に把握し,障害者とその家族が快適で無理のない日常生活が営めるように設計をするのが住宅チームの重要な仕事である.
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