'78リハビリテーション交流セミナー―1978年9月21，22日，於・中野サンプラザ・東京

　一昨年の第1回の交流セミナーについては小川孟氏の一文があり，そこに交流セミナーの目的，発足にいたる経過，第1回の成果と反省などについてはほぼつくされている（本誌6巻1号，58-62）．'78年の第2回（とは銘打たないが）交流セミナーは，前回と同じボランティア的な実行委員会形式で，ほぼ同じメンバーで準備された（前回会長の松本征二氏が顧問となり，小池文英氏が委員長に，また磯部真教，松井新二郎，村田　稔，加藤寛二，永井昌夫の各氏が新しく委員に加わった）．

　内容については，第1回がリハビリテーション各分野の相互自己紹介あるいは顔見世的な感じが多分にあったことの反省から，今回こそは各分野間の本当の意味の交流を具体的なテーマに則して行ないたいとの意向が強く，前回が縦割りだったとしたら今回はなるべく横割りにという方向がうち出された．それとならんで前回はリハビリテーション専門家の側からみた問題点の提起ばかりで，障害者の側からみた問題点（ニーズ）の確認が欠けていたという反省も大きかった．