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編集後記
土屋 弘吉
pp.543
発行日 1977年7月10日
Published Date 1977/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103822
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国際義肢装具連盟(ISPO)総会から帰国したら,編集後記の原稿依頼が待っていた.
ISPOの印象をちょっと述べさせて頂くと,5月28日から6月2日までNew YorkのAmericana Hotelで行なわれ,世界各国から1,100名の出席者があった.日本からも約100名の出席者があり,日本からの演題は16題を数えた.うれしかったのは公用語として日本語が採用され,大会場では日本語の同時通訳が絶えず流されていたことである.このようなことは国際会議でもはじめてのことではなかろうか.印象的だったのは,義肢装具本来の問題だけでなく,関連する多数の問題が医学的,工学的,社会的視野から幅広く取上げられていたこと,研修講演が36題にのぼり,内容が著しく充実していたことなどである.次回開催地は各国間に熱心な誘致合戦が繰り広げられたが,結局は3年後にオランダで聞催と決まった.
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